ゴミとの向き合い方

ゴミ箱の蓋クラゲを見るなら海遊館へ

ゴミ箱の蓋クラゲを見るなら海遊館へ ジンベエザメやアシカ、カピバラにペンギンなど様々な水中に住む生き物が見られる世界最大級の水族館である「海遊館」。

色とりどりの熱帯魚が優雅に泳ぐトンネル型の水槽「魚の通り抜け・アクアゲート」や沢山の魚達が泳いでいる深さ9メートルの超巨大な太平洋水槽は、言わずと知れた海遊館のシンボルです。海遊館は、普段はなかなか見ることのできない水中の神秘的な世界を楽しむことが出来る、大阪を代表する観光スポットでもあります。

名無しのクラゲ 色んな水中の生物がいる海遊館の中でも密かに注目を集めているのは、名無しのクラゲです。この名無しのクラゲというなんとも変わった名前のクラゲは、もともとイギリスの近海に生息していたクラゲのことです。イギリスでは「バレルジェリー(たるクラゲ)」や「ダストビンリッドジェリー(ゴミ箱の蓋クラゲ)」との名称で親しまれています。

日本には生息していない外来種のクラゲなので和名がないため、英語を直訳して「ゴミ箱の蓋クラゲ」と呼ばれることもしばしば。しかし、他の種類にもそれらに似たような名前が付けられているクラゲがあったため、混乱を防ぐため、あえて海遊館では「根口クラゲの一種」という実にシンプルな名前で展示されることになったのです。

2008年、まだ「ポリプ」と呼ばれる底性生活期の時に初めて海遊館にやってきた「根口クラゲの一種」は、エフィラと呼ばれるクラゲの赤ちゃんに成長するまでになかなか上手く育たず、苦労したそうです。

しかし、飼育環境の改良によって今では少し大きく育ってくれるようになり、現在ではしっかりと泳ぐ姿を見ることが出来るようになりました。今はまだ小さいですが、大きく育つと大きさは約90cmものサイズになるらしく、これからの成長過程がとても楽しみなクラゲです。
この根口クラゲの一種の可愛らしい姿は、海遊館の海月銀河で見ることが出来ます。今しか見られない絶賛成長中の元気な根口クラゲの一種を是非海遊館へ見に行ってみましょう。